デフレとインフレ

資産形成

自由を目指すみなさんおはようございます。

投資歴6年不動産投資歴3年FP3級

地方医医療を支えるアラフィフ勤務医 おれんじ髭です。

今日は、デフレとインフレに関して。世の中、まあ何から何まで物価上昇してますね。

スーパーとかに買い物に行くと、物価上がっているの実感します。

国民A
国民A

値上げばかりで生活が苦しくなる一方だよ。岸田さんどうにかしてよ。

なんてぼやいてませんか?なんでも岸田さん一人のせいにしていないで、

確実に変われるのは自分だけ。現実を把握して何ができるのか考えていきましょう。

世界の消費者物価指数

総務省が毎月報告する消費者物価指数では2022年1月時点で前年同月比で

消費者物価指数コア(生鮮のぞく:気象の影響を受けるから)+4.2%

消費者物価指数コアコア(生鮮とエネルギーをのぞく)   +3.2%

の上昇との報告でした。

世界はどうなっているのかを見てみると2023年3月のコアCPIは

米国5.5% フランス6.3% ドイツ5.68% イギリス5.8% 韓国4.81%、 オーストラリア6.9%

と世界を俯瞰すると日本の物価上昇はまだマイルドなんですね。

パンデミックにより世界経済は大混乱。各政府は経済混乱を緩和するために大規模財政緩和を行いました。その緩和策のぶり返しで欧米は過度なインフレ対策のため金利引き上げ等でブレーキをかけている状況ですね。アクセルをグーンって踏んで、急ブレーキかけて、車に乗ってたら車酔いしそうですね。

日本は世界と比較すると、加速度の変化は穏やかなようです。

2023年1月 コアCPI 4.2%上昇(前年同月比)。41年ぶりのことです。

30年経済成長しなかった日本

1986年‐1991年の5年間、日本はバブル景気でした。ぼくは中高生でしたね。

株や不動産資産の過度な高騰、経済拡大が起こり、株価は1989年12月に日経平均38957円と過去最高。地価も高騰し、一時、東京23区の地価でアメリカ全土を購入できるといわれるほど。当時の世界の時価総額ランキングは1位NTT、2位日本興業銀行、3位住友銀行とトップ10に日本企業が7社ランクインするご時世。爆上げ状態が続いていたお祭りがあったのです。まさに国中金回りが良く、ジュリアナ東京というディスコでボディコンOLが派手なセンスをフリフリしながら踊りまくる動画がよくTVとかで流れていました。

しかし、戦後1973年から続いていた安定成長期はこのバブルの崩壊で終焉しました。

以降約30年経済成長は止まり、賃金も上がらずの状況が続いてきました。

資料:GLOBAL NOTE 出典:国連

物の値段、賃金はずーっと上がらず。デフレマインドがすっかり浸透しました。

第2次安倍政権はデフレからの脱却を目指しアベノミクスと呼ばれる大規模な金融緩和を行いました。

一定の効果を見せていた矢先にパンデミックが起こったのです。

昭和の終わりに日本はバブル経済を経験。その後30年経済成長なく長らくデフレ状態でした。

VUCA時代の到来


さて、パンデミックからの回復にて現在世界は過度なインフレの抑制のハンドリングを行っています。

日本の物価上昇は、需要が回復しないなかでの物価上昇でありスタグフレーションでは?

などいろんな声が聞こえてきます。経済ってのは専門家でもなかなか先の読めないものなんですね。

世界は、『先行きが不透明で将来の予測が困難な状態』になっていると言われます。

Volatility:変動性 Uncertainty: 不確実性 Complexity: 複雑性 Ambiguity:あいまい性

の頭文字を取った言葉です。

パンデミック、戦争、SNSやAI、バイオなどテクノロジーの発展などこれまで人類が経験してこなかったようなまさにVUCAの時代となっているのです。

 物価は上昇しています。日本の物価上昇はコストプッシュ型で一過性に終わり、まだまだデフレ脱却できない可能性も含んでいますが、ここ昨今は賃金も上昇する雰囲気もでてきており、緩やかにインフレが進んでいく可能性も十分に考えられます。まさにVUCAです。

下表は、日本人は、預貯金で資産管理する割合が欧米と比較すると非常に多いことを示します。

『資金循環の日米欧比較』 日本銀行調査統計局 2022年8月より

 これは私見ですが、両親や祖父母の教育が関連しているのではないかと思います。人類や世界にいつまでも変わらない、または変わってほしくない普遍的な価値観もありますが、日本人の金融に関する教育の場は、ほとんどが家庭ですよね。学校でも金融教育はありませんでした。両親や、祖父母から『銀行預金しなさい!』って育てられ、その価値感を実践している人はいませんか?

ご両親やおばあちゃんの生きてきた時代は預貯金で十分なリターンがあったのです。1990年の郵貯の定期貯金の金利はなんと6.08%。その時代は非常に簡単かつ安全かつ再現性の高い投資法であったのは間違いありません。

VUCA時代は、いろんな資産に分散して投資していくことが重要となります。

円預金100%投資は、額面での減少はないものの、インフレ時には価値の棄損は確実です。

経済成長し物価上昇が継続すれば、いま100円で買えるパンが、10年後には100円では買えません。

10年後にも100円はもっているので額面は減ってませんが、その100円は10年前の価値を持ちません。

20~30年前の価値観は現代では賢い生き方ではありません。きっとご両親はあなたが銀行や郵便局に貯金をすることを望んでいるのではなくて、豊かに生活することを願っていらっしゃるのだと思います。

情報を取って、自分の頭脳で分析してあなたの人生にマッチした選択をしていきましょう。

VUCA時代の到来。観察➡状況判断➡意思決定➡実行。

投資は分散投資。ボラティリティーが高い局面が続く可能性。

まとめ

30年デフレから脱却できず経済成長できなかった日本。

パンデミック後のこの局面でコアCPIの上昇という変化の兆しが見えてきました。

一過性の物価上昇に終わる可能性もありますが、今後インフレに傾く可能性もあり、

VUCAの時代に突入しました。

情報収集➡状況判断➡意思決定➡実行とこつこつ地道に行動をしていきましょう。

最終的な投資の判断は自己判断でよろしくお願いいたします。




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